Vino Science Japan

 
 
ホーム
新着情報
会社案内
企業ポリシー
事業案内
サイトマップ
お問い合わせ

トピックス

日焼けが気になる季節がやってきました


紫外線が強くなる季節になってきました。日焼けが気になるあなたに耳寄りな情報です。

メラニンは、紫外線が表皮基底膜に存在するメラノサイトという細胞に作用すると作られます。作られたメラニンが角化細胞へと移動して、日焼けした状態となります。メラニンを作る酵素はチロシナーゼと呼ばれており、チロシナーゼの作用を阻害する多くの「美白剤」が作られています。

「光」植物の生育に重要ですが、光の中の紫外線を防御する術を持っているのをご存じでしょうか。その術とは、表層にポリフェノールを作って、紫外線の影響を弱めることで有害な作用を少なくしています。ポリフェノールはフラボノイド、カテキン、リグナン、などの総称であり、ポリフェノールといえば、「抗酸化作用」といわれるように体に良い天然成分であることが知られています。

<ポリフェノールが日焼け防止に役立っています>

ぶどう種子エキス(GSE)をモルモットに経口投与した後に紫外線を照射すると、メラニンを含む細胞数が減少し、日焼けが防止されることが報告されています(1)。GSEにはプロアントシアニジンが多く含くまれており、プロアントシアニジンがチロシナーゼ活性を抑制し、メラニン合成を抑制することも知られています(2)。柿の果皮に含まれるプロアントシアニジンを黒色腫(メラノーマ)細胞に作用させると、チロシナーゼ活性やチロシン合成が阻害され、酸化ストレスが弱められることも報告されています(3)。

黒色腫細胞に発酵ぶどう食品(FGF)を作用させると、細胞内のチロシナーゼ活性が阻害され、α-MSH (メラノサイト刺激ホルモン)で刺激されて生じる細胞内メラニン合成も阻害されていることが分かりました。マウスの皮膚に紫外線を照射すると日焼けによる炎症が生じますが、前もって発酵ぶどう食品をマウスに5日間与えてから紫外線を照射しますと、皮膚炎症が有意に抑制されました。発酵ぶどう食品が、チロシナーゼ酵素作用、チロシン合成、日焼けによる炎症を防止することが示唆されました。

<老化物質AGEsは皮膚などに蓄積しシミの原因になります>

私たちの体では、糖がたんぱく質に化学的に結合し終末糖化産物(advanced glycation end-products、 AGEs)という修飾たんぱく質が加齢に伴って蓄積しますAGEs蓄積すると、骨や血管が脆くなったり、皮膚の弾力性が低下したり、さらに視力の低下が起ります。AGEs老人性色素斑と呼ばれるシミの素にもなります。糖尿病による血糖値が上昇するとAGEsができ易くなります。糖尿病のマーカーであるHbA1c (ヘモグロビン・エイ・ワン・シー)も糖が結合した修飾たんぱく質の一種です。AGEsは食細胞マクロファージに作用し、TNF-αなどのサイトカイン産生を誘導することで炎症が生じますAGEsによって誘導される炎症を抑制すればアンチエイジング、皮膚の老化防止に繋がります。

<老化物質AGEsの蓄積を防ぐにはどうしたら良いでしょうか>

 加齢に伴って生じるAGEsの蓄積は避けがたいですが、AGEsによって生じる炎症を抑制すればアンチエイジング、皮膚の防止に繋がります。AGEsによる炎症を抑制する方法はあるでしょうか。発酵ぶどう食品FGFAGEs刺激を受けたマクロファージによる炎症性サイトカインのTNF-α産生を抑制します。長年、FGFの錠剤である「ぶどうファンタジー」を飲んでいる方から手の甲のシミが薄くなってきたという報告を受けています。発酵ぶどう食品はメラニン合成を抑制し、AGEsによる炎症を抑制することから、日焼けによるシミの予防やアンチエイジングが期待できます。


  参考文献

1. Yamakoshi J, Otsuka F, Sano A, Tokutake S, Saito M, Kikuchi M, Kubota Y. 
Lightening effect on ultraviolet-induced pigmentation of guinea pig skin by oral administration of a proanthocyanidin-rich extract from grape seeds. 
Pigment Cell Res. 16(6):629-38, 2003.
2. Cho HS, Kwak DH, Choi IS, Park HK, Kang SJ, Yoo HS, Lee MS, Oh KW, Hong JT. 
Inhibitory effect of proanthocyanidin on ultraviolet B irradiation-induced melanogenesis. 
J Toxicol Environ Health A. 72(21-22):1475-1483, 2009.

3. Kim YJ, Yokozawa T.

Modulation of oxidative stress and melanogenesis by proanthocyanidins. Biol Pharm Bull. 32(7):1155-1159, 2009.

戻る
 
ホーム新着情報会社案内企業ポリシー事業案内サイトマップお問い合わせ
Copyright (C) 2010 Vino Science Japan. All rights reserved.